せかいをかえよ

今日は会社帰りに、妹の前盤のボーカルの女の子の追悼ライブに、母と行ってきました。
彼女と仲の良かったバンドたちと、彼女がいなくなる前に解散していたそのバンドの復活ライブでした。


全部で4バンドの演奏を見たのですが、どのバンドもそれぞれの彼女への想いを音に全て託して全身全霊で伝えようとする姿があまりにも切なくて、本当に、どうかどうか彼女へこの音が伝わるようにとそればかり考えていました。


彼女は絵を描くのも凄く好きでライブペインティングなんかもやっていたそうなのですが、その関係なのか、男の子がライブペインティングをするコーナーもありました。
初めてそういうパフォーマンス見たけど、凄かったです。わたし全くもって絵心の無い人間なのでなんであんなにすらすらと思ったとおりに絵が描けるのかが不思議で仕方がなかったw
音楽が流れる中、手で絵の具やクレパスを使ってキャンバスに描いていくのですが、とてもカラフルで幻想的な絵が出来上がっていったあと、最後に流れた曲が彼女のいたバンドの「あかいろ」という曲で、最後にカラフルな絵は全て赤く塗りつぶされて完成を迎えました。
それはまるで彼女の人生を表しているように思えて、なんて哀しい絵なんだろうと思って涙が止まらなかったです。


ライブの最後は、彼女のいたバンド。
厳粛な鐘の音が鳴り響く中、幕が開いたそこには、あかい着物のかかったマイクスタンド。その彼女の代わりに歌い始めたベースの子の声が声にならないまま演奏は始まりました。
だけどなんだか、真ん中には彼女がいつもどおりにいるようで、声も表情も鮮明に浮かんで、ああこれはきっとここにいる皆もきっと見えているのだろうなと思えて少しほっとしました。
時間がたっても、何も薄れていない。きちんと話をしたことがないわたしの中の記憶でさえこんなにも彼女の存在を憶えているのだもの。


こんなにもたくさんの人の色々な想い、音、涙、笑顔、今日のこの場所の空気、全て伝わっているといいな。
みんな、あなたが大好きだよ。