突然ですが最近ふと思ったこと。
ライブによく行く皆さまそうだと思うのですが「今日は良いライブだったか悪いライブだったか」が、一緒に見た人同士や、ネット上なんかで必ず議論になりませんか。で、そこで話にあがるのは、メンバーの機嫌が悪かっただとか、バンド内で何かあったんじゃないかとか、そういう観点での憶測。
そういう話を聞くたびに、正直、「どうでもいい・・・」と思ってしまうわたしは冷めたファンなのでしょうか。笑


6/5のSugarのライブがいまいちだった。というような感想を、まぁ色々なブログなんかを拝見していると皆さん書いていて。わたしは久々に見たというのもあるし、かなり見たい想いがつのっていたのもあって、しずなさん見れただけでとても嬉しくて生音のSugarが気持ちよくて、非常に満足していたので、色々な否定意見を聞くと、なんだか自分の感覚がおかしいのか?という自分に対する疑問が出てきてしまって。
最近、Sugarのあるメンバーがちょっと負モードな日記を書いていて、それが波紋を呼んでいるのか、皆さんそこから「何かあったに違いない」みたいな推測をしているようなのだけど、正直、わたしにとってはそんなことはあまり問題ではない。


そもそもアーティストという職業の方々は、ほとんどの場合「良い音楽を作り良いライブをすることが職務であり責務」だとわたしは思っています。まぁ良くないライブをしたい人なんていないとは思うのだけど。笑
こういうことを書くと誤解を生むかもしれないけれど、機嫌だとか気分だとか、そういう私的な理由でやる気のない低品質なライブをするような、ファンに甘えるようなアーティストの人たちにはとっとと辞めて頂きたい。というかわたしはそいういう人たちの音楽は好きにはなれない。それに、厳しいことを言うと、そういう私的な事情をファンに察されるような行動も頂けないなぁと。思ってしまいます。


アーティストというのは、自身の内面や外面を音や形にするということを生業にしているし、人間的に非常に酷な仕事だと思います。そういう意味で、わたしは自分の好きなアーティストを心から尊敬するし、それだけ心にも響く。
でも、逆に客観的に見たときに、つまり、商業的側面を見たときに、アーティストというのはそれそのものが商品もしくはサービスであって、故にファン=顧客の欲求を満たすことは当然すべきことであると思うのです。(勿論、その形はアーティストによって様々ですが。)
いくらファンであるとはいえ、お客さんはアーティストに対してある程度の期待値を以てそれに見合った対価を支払うことをしているので、それを満たせないということは商売としてありえない。大げさに言うと一種の詐欺にもなりかねない。
・・とは言えアーティストも人間だから、自分の生活の中で仕事をする上で、しかも、自分自身から商品を生み出さなければならないという重圧の中で、色々な人間的事情に影響されてしまうことは仕方がないということは、わたしも重々に理解はしているのですが。
でも、ファンというお客からお金を貰って仕事をするならそれくらいの覚悟は必要なのではないかしら?と。


そういうことを色々鑑みても、5日のSugarのライブはわたしとしては自分の要求するサービス品質が充分に保たれていたので、全くもって不満はないし、寧ろありがとうと感謝したいです。Sugarのお客として。わたし個人としては本当に、「良いライブだった」です。
そして、わたしがSIZNAさんに対して素晴らしいと思うことは、彼は音楽やギターに対して、自分の作り出す作品に対して、自分のステージングに対して、非常に真摯だし、考え方がポジティブであるということです。そしてその結果として、常に高品質。だから、わたしは彼に魅せられるし、お金と時間と体力を費やしてもその作品やライブに触れたいと思うのです。
わたしの敬愛する椎名林檎さん、NINのトレント、riceの有紀さん、ex.Laputaのakiさん、その他の大好きなアーティストの方々は、どこから見ても音楽に対して、お客に対して、常に最大限のパフォーマンスを以てサービスとしての音楽を提供してくれる。だから、わたしは好きで居続けることができる。
そういうアーティストの人たちに出会うことが出来て、本当に幸せだなぁと思います。