渋×黒 堂島リバーフォーラム

前々から楽しみにしていた、渋さ知らズ大オーケストラと画家の黒田征太郎氏のコラボライブをNちゃんと見てきました!題して「渋×黒」!
渋さ知らズの新譜が出た記念ツアー「渋夜旅」だったそうです。しぶよたびと読むらしい。CD買わなきゃ。おまけDVDが見たい!


堂島リバーフォーラムは、会社から徒歩5分のところにあるわりと新しい建物で、よくNちゃんやYちゃんとランチを食べに行く場所。そんなところでこんな素敵な催し!なんだか嬉しい。
モダンなカフェレストランがあったりバーがあったり、そして堂島川を眺める景色も素敵で、立地の悪さはおいといてイカしたところなのです。


そんなに焦って行く必要はないと思いながらも開場時間に会場についてみると、普段みているライブとかとは違う雰囲気の会場前。明らかに年齢層が高い!フジロックに来ていそうな20代後半〜30代後半ばくらいの人がいちばん多くて、あとはおそらく黒田征太郎さんを見に来たのであろうアートファンっぽいおじさん(単体)が結構な割合を占めている感じ。なんだかおもしろい。


とりあえず入場してみると、まだ場内は人もまばらな感じで、3柵目センターをゲット。
開演までの1時間、ひたすらNちゃんと人間ヲチをしていました。観察が趣味の我々にはかなり楽しい時間だったw
渋さが好きそうなちょいワルおやじ(オーディオが趣味と推測)や、黒田さんファンといった感じの老夫婦、アート系専門学校にいそうな若者、わたしたちみたいな雑食リスナー的な人など、客バリエーション豊か。
その中でも一番興味をそそられたのは、スラックスにジャケットという日曜のおじさんファッションでサラリーマン風のおじさん(部長ぽい)と、同じような服装なんだけどサラリーマンでは無さそう(我々の妄想では職業は教授)なおじさん2名の連れ合い。開演までの時間、この2人は言葉を交わすこともなく、教授の方に至ってはひたすら読書にふけっていたw 何を見に来たのか聞いてみたかったw
その他、ソカバンにいそうなちょいデブ男性(失礼)とその他大勢のグループ。なんか全体的にテンション高め。私の中では彼はブックオフ店員かガソスタ店員だと思いますw(どうでもいい)
・・とそんな楽しい妄想時間があっという間にすぎて、いよいよ開演。その頃にはかなり人が増えていました。


ステージには、大きなキャンバスにダンボールが張り付けられたものがステージ左右と後ろに計3つ設置されていて、かなり大掛かりなものが見れそう!と期待。
ZAZEN+立川志らくのときのように、ライブやってその後半にペインティングなのかなと思っていたら、開演と同時にライブペインティングが始まりました。
客電が落ちると同時に、後ろのフロア入り口から渋さメンバーが音を奏でながらぞろぞろと入場。わたしの真横を全身白塗りダンサーの方がすり抜けていきましたが無音すぎて気付かなかった。。
メンバーがステージに上がって演奏がスタートすると、気づけばステージ後ろのキャンパスの前にTシャツ+ズボンの地味な出で立ちの黒田さんがこっそり登場していた。そしてすでに何かを描き始めている。ドキドキの始まり。


今日のバンド構成は大オーケストラだけあって、サックス約3名?トランペット約3名?バイオリン男女計2名、ボイパー1名、ギター3名?ベース2名?ドラム2名、パーカス1名、不破さん、えんやとっと赤褌ボーカル(アジテーター)とかなり多い。(?はうろ覚え)
ダンサーズも、バナナのオブジェでシステマティックに踊る女性2名+全身白塗り(大中小)計3名+おかっぱ長身男性1名+セクシー女性1名+白塗り女性1名(たぶんそれで全部)。とりあえずステージがなんだか盛りっとしている!
でもさすがそれだけのメンバーがいるだけあって、演奏ボリュームが凄い!音量もかなり出てたけど、それ以前に一人ひとりが凄技すぎて、個々の音色がハンパなく個性的で美しい。それなのに、全部合わさっても音を殺しあうことなく、むしろより高め合っている感じ。本当にすごかった!
曲は、キャッチーな曲をたくさんやってました。知ってたのはニューゲート、渚の男、Fisherman band、ハマチ風、火男、Fight on the corner(順不同)そしてこの間の向井秀徳アコエレでもやった、石川啄木の詩に音をつけたという「ひこーき」。これが本当に本当に素晴らしい。名曲!向井くんが歌っても素敵だったけど、女性ボーカルにバイオリンで聴くとこれまたとても優しくて切ない。


演奏の間じゅう、黒田さんはひたすらライブペインティング。のりのいい曲だと楽しそうにリズムを取っていてとっても可愛かったです。
今日のテーマカラーは、おそらく黒、白、赤だったのではないかと予想。音の方にどうしても気をとられてなかなかペインティングの細部まで覚えていないのですが、1枚目は原爆への思い・平和と再生・エコ、2枚目は人だったと思います。3枚目はあんまりよく見えなかった。。
次々と色々なものが描かれ、消され、新しいものが生み出されていく。ライブペインティングというのはなんだか人の一生のようだと思いました。
爆音と不可思議なダンスで混沌とした渋さ知らズの奇妙な世界が構築されて良く中で、黒田さんの絵が色の世界を作っていく。別なもののようでいて、何故か重なり合っている気がする。なんとも不思議な空間でした。
最後には、銀色の巨大渋龍?も登場してホール中が色と光に溢れていました。


日々の生活が無意識のうちにカラーレスになっていることに、このライブをみて気付かされた感じ。自分の世界の色は自分で見つけて、混ぜあわせて、塗って、作っていかなければならない。
そんなことを思った春の日でした。




追記!
オフィシャル?と思われる写真ブログ発見!
http://tenshibu08.seesaa.net/